ウェブライティングをしていると、クライアントの「あたりまえ」という壁にぶつかることが多々あります。主にテニヲハの常識、SEO対策の常識です。
ただ、ライター側も仕事に慣れてくると、「あたりまえ」を振りかざしちゃったりしがちなので気を付けましょう。
テニヲハって片仮名で書くとすごく可愛いのは置いといて。
※ここでいうテニヲハとは例えです。日本語の表記ルールや文章内の漢字比率など、いろいろな意味を含んでいます。
「あたりまえ」の具体例
自分の書いた記事がクライアントの常識に合わない場合、修正を依頼されるか、もしくは修正したものが掲載されます。
私も過去に、美容系サイトで難しい専門用語が多すぎると修正依頼されたことがありますし、掲載された記事がまるで別物になっていたこともあります。
それじゃウェブライターとしてだめじゃん。そうなんですよ! でも、このあたりの「割り切り」が、最初の頃はできませんでした。
テーマから逸脱してしまう
例えば「日本におけるクリスマスの由来」についての記事を依頼されます。
- 同じようなテーマの記事はネット上にあふれている。
- このままじゃありきたりになってしまうから、もっと深く調べよう。
- 戦後日本のクリスマス
- 戦前のクリスマス
- 幕府とキリシタンの関係
- 秀吉がどうして鎖国したのか
そして、「その辺のキューレーションサイト」より深堀りできたと自負して納品した結果、「その辺のキューレーションサイトみたいに編集された記事」が掲載されていました。
私は、軽くて読みやすくて一般的な記事を求められていたという事実に気がつかず、大きくテーマを逸脱していたんですね。
ああ恥ずかしい、テーマの深堀りはほどほどにしましょう。
校正を校正してしまう
恥ずかしいついでにもう1つ。
文章内で三点リーダというのがありまして、「…」を目にすることが多いですが、日本語の表記ルール的には「……」が正しいとされています。
あと、「言われている」は直接的な場合に使いますが、世間一般でそう伝わっている場合は、「いわれている」を使うのが好ましいです。
こうした細かい日本語オタクみたいなルールに、バカみたいにこだわっていた時期もありました。
記者ハンドブック(ライターにとって天下の宝刀)の読みすぎだった私は、サイトによって表記ルールが違うという事実を理解していなかったのです。
解決策は参考サイト
互いの「あたりまえ」がぶつからない解決策はただひとつ!
依頼を受ける際は、参考サイトを見せてもらいましょう。別に、実際に掲載するサイトじゃなくてかまいません。
だいたいこんな雰囲気で、なんとなくこんな感じの漢字比率で、みたいなのを把握できると、そこまで逸脱せず、ムードを壊さない記事が書けます。
おおよそのイメージを共有できていれば、質問もしやすくなりますし。
「自分の常識は相手の非常識かもしれない」という気持ちを忘れず、お互いに優しい世界を構築したいものです。
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